zenryurenの日記

留年した、また留年しそうな人々へ向けた留年生自身による体験談を交えたアドバイスを行うブログです。

3時限目:留年してしまった場合に考えるべきこと

もし貴方が既に留年してしまったという場合、考えなければならないことがいくつかあります。
ただし、考えなければならないことにも考える順番と言うのが存在します。
まず、最初に考えるべきなのは親にどうやって伝えるかではなく、何故自分はこの大学へ入り、この大学を出ようと思うのか。そこについて今一度見つめるべきです。
親に伝えるとなると、必ずとんでくる質問があります。
「お前これからどうする気なんだ」といった質問です。
対処というよりは、その質問に答えられなければ貴方のキャンパスライフはおろか、人生すべてが台無しになる可能性すらもあります。ちゃんと答えられるようにしておきましょう。

しておきましょう。と言われても、何をどう考えたらいいのか解らないと思います。
「そんなことも解らないなんて馬鹿じゃんwww」とか思っちゃう進級勢の方も居られるでしょうが、勘違いしないでください。壁にぶち当たり、前が見えなくなり、自分自身が何者かすらも見失いつつある人も居るんです。
馬鹿にするのは簡単ですが、本当に馬鹿にできると思いますか?貴方は理由を問われた事が無いだけで、何の理由もなく「大学に行って大学を出るのが当たり前だから」という理由だけで大学に行っているんじゃありませんか?
きっと就職活動で苦労しますよ。
ついでに、就職活動の生徒で志望動機が決められないだとか、大学で何を学んだか答えられないなんてのはこの質問に答えられないのと同義です。ヘラヘラ笑ってないでちったぁ自分のナリも見ろってことです。
さて、話が逸れてしまいましたが本題に入ります。

まず、大学受験のときを振り返ってみてどうして大学を選んだのかを考えてみるといいでしょう。
「なんとなく」ってだけの人も沢山居ると思います。そこをもう少しほじくってみると「受けて受かりそうなところの中で一番行きたいと思ったから」とか「自分の成績に合ってたから」とか「家から近い」とか「受かったのがそこだけだった」とか「1人暮らしがしたかっただけ」とか色々あると思います。
まず、どんなどうでもいい理由で大学を選んでいたとしてもそれを自分の中で認めてください。あの時あんな理由で大学を選んだりしなかったらこんな事にはならなかったのに・・・とか思っても仕方がありません。大体多くの学生はそんなもんです。別におかしなことじゃないんです。
じゃあそれをどうするかですけど、自分が通っている大学を出る事のメリットとデメリットを考えてみてください。
メリットだったら「国家試験を受験するにはこの学部を出なくてはならないから」とか「この大学を出た先輩が自分の入りたい企業に入れたし、色々なアドバイスを受けられる」とか、まぁ出るメリットは案外一杯あると思います。
問題はデメリットです。デメリットを全然認識しないでメリットばかり言う人がいますが、デメリットこそが重要になります。デメリットは、留年してまで卒業して何の意味があるかという問に対する答えを確固たるものにしてくれます。留年したという事実から生ずる不安から開放されるには必ずデメリットを見つめなくてはならないのです。
たとえば、これから何年もかけて友達も作りにくい中、留年生のレッテルを貼られて卒業しても就職できるような見込みがないとか、留年してまで出るような大学じゃないとか、大学で学ぶ事がわざわざ大学で学ぶ必要の無いことだったとか。
そこまできたらメリットとデメリットを天秤にかけてみてください。出る事を選ぶ人と辞めることを選ぶ人に別れると思います。
それらを決める最後の一手は必ずあなた自身が打たなくてはなりません。しかもそれを選ぶラインというのは非常に曖昧で、貴方がその一手を打って後悔するかどうかは今後の貴方次第でしかなく、難しい選択となります。
決めたら絶対に揺らがないようにしてください。もし万が一、揺らいでしまうのであれば一から考え直してください。
そこまでが済んでしまえばあとは親にブチ食らわされようがなにしようが受け止めてください。

ここで道は二手に別れます。卒業しないものと卒業するものです。
ここから先は卒業するものにとってしか意味がないと思われます。

元のルート(進級できる学生としてのキャンパスライフ)へ戻るにはどうすればいいかです。
ポイントが二つあります。

①モチベーションに頼らない事
②失敗を恐れない事

①についてですが、よく耳にする留年生の意見として「大学に入ってみると自分が思っていたような勉強ではなく、モチベーションが上がらない」という意見です。もう一度考えてください。自分が思っていたような勉強でなかったのが原因ではなく、あなた自身が弱気に成っているだけではありませんか?
とにかく新しい事が山盛りで終わる気がしないとか、そういう理由じゃありませんか?
モチベーションが上がらなくても戦える勉強方法を取ってください。何はともあれテストの範囲を終えることに全力を注いでください。
解らない事を恐れないでください。もう解らなければとにかく丸暗記でもなんでもいいので範囲を終えてください。単位認定くらいはそれで何とかなるはずです。それでどうにもなら無いなら徹底して出来た人の真似をしてください。
失敗した部分については自分のやり方へのこだわりを捨てきってください。貴方のやり方はその部分において確実に間違っていたというデータが出ているのでこれ以上続けるのは危険です。
とにかく徹底的に出来た人の真似を恥じることなく行ってください。それで大体なんとかなります。
やりたくなくても椅子に座ってください。開きたくなくても教科書やノートを開いてください。読みたくなくても読んでください。頭に入らなくてもいいので音読するなり写経するなりとにかく進めてください。
やってないのにモチベーションが上がらないとか偉そうな事抜かしてないでまずはやってください。モチベーションはやってる内に上がってくるモンです。

②についてですが、何事も計画的に行ってください。その際、失敗した場合もある程度視野に入れておいてください。そうしないと失敗した場合を考えた際の不安に繋がってきます。
ここで一つ非常に最悪なアドバイスになりますが言っておかなくては成らないことがあります。
一留した人は大学を出るまでにもう一留はするものと考えてください。
そこまで考えても先の決断を揺らがせないでください。必死で食いつけないなら卒業なんてありえません。
既に貴方は学年最下位クラスです。その段階で翌年は余裕があるとか思わないでください。ゴミなんですよ貴方は。

ここに来てまた二手に分かれました。食いつける奴と食いつけない奴です。
使えるものは何でも使ってダーティプレイでもなんでも食いつける奴は何とか成ります。
ただ、食いついていくにも留年のファクター、人間関係の問題があります。
これはある程度留年する事で清算できますが、面倒なのは大体他人の足を引っ張る奴は自分も留年してるってことです。
ぶっちゃけていいますと、そんな奴と付き合っても死ぬまで足を引っ張られるだけです。さっさと切ってください。
「いや、でも切ろうにも怖くて・・・」というなら今日からもう無視しちゃってください。何を言われても完全無視。それで変な噂が立っても構いません。学校に居づらいレベルになったならさっさと休学して1年遊びほうけるなりバイトするなりしてください。そうすれば問題ありません。
今度からはちゃんと勉強してる奴と一緒に行動しましょう。

ここまで割り切ればあとは前に進むだけです。
卒業おめでとう御座います。早すぎるかもしれないけれど。

最後に一点だけ。これは私自身がもっとも大切だと思っている事です。
自分自身を見てください。目を逸らさず真っ直ぐに見つめてください。
今の貴方は醜いと思います。汚いしカッコ悪いと思います。
どうしてそう思うのかというと、それは貴方が成りたい自分自身の理想像を持っているからに他なりません。
理想像が明確でないなら明確にしてください。漠然としているだけできっとあるはずです。
そして、具体化した上で無理な理想はさっさと捨ててください。いらない欲はさっさと捨ててください。
出来る事を出来る範囲でまずは頑張り、それらが実れば自信になり、きっと貴方は素敵な人生を送れるはずです。
私は何度も留年しましたし、そんなにカッコ良い人間ではないと思っています。先にあげた成功の布石をことごとくはずして失敗という失敗の殆ど全てをやってきたと思います。だけど今卒業できたからこそこうやってのうのうとし様も無い日記をダラダラと書いていられる。書いていられる幸せをかみ締めていられるのだと思って成りません。
皆さんも今一度、こんなちっぽけな幸せを得られるように生きてみては如何でしょうか。