ティータイム:人生において大切な事。やさしさとか。
大学を出るにしろ辞めるにしろ、人生という世界を満喫する上で重要なのは”余裕”ではないかとおもう。
お金の余裕、時間の余裕、物資の余裕、色々あると思うが、ここでいう余裕というのは心の余裕である。
私は自分の中に原風景の様な物があって、それを汚さないよう生きている。それが正解かどうかはわからないが、その原風景によって癒され、柔らかく生きていられると思っている。
ふわりと暖かくやわらかい風が吹き、一面の草原が揺れる。
乾いた砂の一本道が延び、遠くには海が見える。空を見上げればいくつかの白い雲がゆっくりと流れ、遠くには入道雲も見える。
それは今の自分の対岸から今の自分自身をみていて、多分この人生という道の行き着く先からの風景なんだろうなと思っている。
いわばそこがユートピアで、たどり着くべき場所なのだろうとおもう。
この喧騒に身を窶していてどうすればそんなに喉かな場所に行き着けるのかは解らないが、多分自分は今までも、今も、そしてこれからもそういう場所に向いて一歩一歩歩みを進めているのだろうと思う。
入道雲の下は嵐だ。
その嵐も入道雲の下を抜ければ一面の青空を望める。
そんな入道雲も遠くから見ればそんな喉かな風景の一端となりうる。
世の中とは不思議なものだなと思う。
今の自分の悩みが自分のたどり着くべき場所を形作っている。
頭を悩ませる世界が自分の望む世界の一端である。
ここは美しい世界なのだ。
貴方を悩ませる雑音がいつか貴方を幸せにしてくれる。そう思えば他人にやさしくもあれるというものでは無いだろうか。
そうあれたらどれほどすばらしいだろうかと、そんな事を思う。